身在东京,心在上海。

身在東京,心在上海。

こじらせ女子大生が暗号通貨・ブロックチェーンや中国についてゆるーく語ります。

【ミートアップレポートvol.1: MoneyToken】ブロックチェーンを活用した金融の可能性

 

こんにちは、こじらせ東大女子f:id:korilakkuma123:20180421155754p:plain@icotaku_utgirl)です。

本日は5/7にLIFULL HUBで行われた、MoneyTokenのミートアップのレポートをお届けしたいと思います。

本イベントはミスビットコインこと藤本真衣さんが関わっているBlockchain PROseedシリーズの一環で、

Peatix上で検索・参加申し込みができます。

今話題のICOプロジェクトの中の人の声を直接聞ける良い機会なので、興味を持った方はぜひ参加してみてください!

 

はじめに:MoneyTokenとは

Meetupのレポートに入る前に、MoneyTokenの概要を紹介します。

MoneyTokenは、仮想通貨を担保とした法定通貨や価値ペッグコインによるローンを提供します。

BTCやETHの他にも一部のアルトコインやICOトークンを担保とすることができ、USDやMoneyTokneオリジナルのMTCといった様々な価値ペッグコインでの融資を提供しているため、資金の用途に応じてフレキシブルにローンを組むことができます。

想定されているユースケース

  • マイナー:採掘した通貨を売却しないまま、設備再投資のための資金を調達したい場合
  • 仮想通貨投資家:現在のポートフォリオを崩さずに、さらなる投資をしたい場合
  • ICOプロジェクト:集めた仮想通貨を緊急で現金化(リクイデーション)したい 場合
  • 取引所:トレーダーの信用取引のニーズに応えたい場合

類似案件ではCelsius, ETHLendがありますが、一口に「仮想通貨ローン」と言っても、

  • どの通貨を担保にできるか
  • どの通貨で融資を受けられるか

でだいぶ違いがあります。


CelsiusBTC・ETH・一部のアルトコインを担保に、FIATを借りることができる仕組みです。将来的には仮想通貨での融資に、ユーザーのウォレットで眠っている仮想通貨を利用して、仮想通貨での融資も始めるとのことです。

一方ETHLendは、ERC20トークンを担保に、ETHを借りることができる仕組みです。

よってETHLendを使うのは、(いわゆる)草コインをホールドしたまま他のコインに投資するためのETHが欲しい、といった場面になると想像できます。

MoneyTokenとCelsiusは、仮想通貨を持ったまま現金が欲しい、という場面に適している点が共通していますが、MoneyTokenはFIATの他に価値ペッグコインでも融資を受けられるのが利点です。投資家にとっては、FIATよりもUSDTのような取引所における基軸通貨を受け取る方が便利ですからね。

 

それではミートアップの内容について書いていきます!

 

CEO Jerome氏による講演:仮想資産(Crypto-Assets)の種類と性質

そもそもお金には、価値の保存支払い手段価値の尺度、の三つの役割があります。

お金の三つの役割

  1. 価値の保存:将来の支払いや決済に備えた貯蓄。
  2. 支払い手段:その通貨が使われている地域ならどこでも、自分の欲しいものと交換できる。
  3. 価値の尺度:物価やサービス価格を通貨で表す。

それでは仮想通貨、より正確には仮想資産(Crypto-Assets)はどの役割を果たしているのでしょうか。
仮想資産を大きくコイントークンの二種類に分けて考えてみたいと思います。

※注:「通貨」は本来、「国家もしくはその地の統治主体によって価値が保証された価値交換媒体」を指すため、「仮想資産」という言葉を用いたのだと思われます。

コイン:いわゆる「仮想通貨」

コインとは、支払い手段として機能すべく生み出されたもので、BTCやETHが代表例です。一般に「仮想通貨」というと、コインを指していることが多いですよね。

コインにも、USDTのように、何らかの価値をペッグすることで価格が安定したコインと、BTCやETHのように値動きの大きいコインの二種類が存在します。

コインは本来支払い手段として開発されたにも関わらず、その値動きの激しさゆえに価値の保存を目的として捉えられるようになりました。それが、ビットコインがDigital Goldとも言われている所以です。それに対する危機感から、支払い手段として機能する価値ペッグコインが誕生したのであり、私自身もその重要性を認識しています。

トークン:ICOで発行される仮想資産

一方のトークンは、ICOで発行される仮想資産を指します。

トークンには、有価証券と同様に配当権や議決権が付いたセキュリティートークンと、特定のサービスの中で使える支払い手段やサービスチケットの役割を果たすユーティリティートークンが存在します。

こちらは本来、あるサービス内での支払い手段として機能するはずですが、現状サービスの実装が完了したICOがほぼ存在せず、プロジェクトへの期待感で値段が動いていることを考えると、

結局は価値の保存に利用されていると言わざるを得ません。

模範的な仮想資産と仮想資産

コインにしろトークンにしろ、現状仮想資産は価値の保存の役割を果たしていると述べましたが、

価値の保存に適した、つまり将来の価値の増大が期待できるような仮想資産はどのようなものなのでしょうか。

 

POINT : 模範的な仮想資産
  • 技術的優位性ビジネスモデルの優位性コミュニティの強力な支持がある
  • 流動性がある=つまりどこかの取引所に上場していて一定量の取引量がある
  • 発行トークンの30%以上が流通している=運営側の所有量が少ない
  • 分散化・非中央集権化の思想を体現している

 

POINT : 模範的でない仮想資産
  • 期待感の醸成によってのみ価格をあげる
  • 流動性がない
  • 流通量が30%未満=運営側が大部分を所有している
  • 中央集権的である

 

Jerome氏、Roger Ver氏、Alex氏によるパネルディスカッション

続いてはJerome氏(以下J)、有名エンジェル投資家のRoger Ver氏(以下R)、MoneyToken COOのAlex氏(以下A)によるパネルディスカッションです。

Q1.仮想通貨市場の乱高下が続く中で、市場全体とそれを取り巻く環境は今後どうなっていくか?

R: ボラティリティーが大きいと言っても、数年前に比べれば安定している方だよ(笑)。あの頃と比べると市場への参加者はだいぶ増えたけれど、時価総額を見るとまだまだだから、これからさらに多くの人が参入してくれば安定してくるんじゃないかな。
A: ブロックチェーンや仮想通貨は唯一無二の優れた技術だと思うから、今後の市場の展望は明るいよ。「サピエンス全史」という本に、"next change comes when people imagine that(想像すれば変化はおこる)"と書いてあったけれど、まさにその通りだね。
J: 今年は市場がより予測可能で成熟したものになるだろうね。今が投資のチャンスだよ!仮想通貨・ブロックチェーンは決して一過性のバブルでは終わらないはずさ。

Q2. 仮想通貨・ブロックチェーンの明るい未来を実現するために克服すべき課題は?

R:正しい知識の普及と、法定通貨の決済ネットワークとの連携かな。
A:コミュニティの拡大法規制かな。今ブロックチェーンを真に理解し支持しているのはごく一部に限られているから、支持者のコミュニティを拡大する必要がある。法規制に関しては、本当に人々が必要とする所まで行けば、規制を緩和せざるを得なくなると思う。J: 詳しい知識のない人でも、手数料など細かい点を気にせず、日常的に利用できるようになればいいよね。

Q3. 日本ではICOが流行っているが海外、特にアメリカやヨーロッパでは流行っているのか?

※ここでは三人の回答に私の所感も勝手に交えてお答えしています(笑)

そもそも最近の日本でICO(のローンチ)が流行っているかと言われると、答えはNoだと思います。法規制・税制の面で日本よりもやりやすい国はいくらでもあるため、海外法人を設立してICOしている例が多いですね。

法人登記ではなく純粋に日本発チームのICOは多いのかを考えても、決して多い方ではないです。
アメリカ、特にサンフランシスコでは盛んな印象を受けます。もともとスタートアップの聖地なだけあって、ブロックチェーンスタートアップが集まっています。世界中のICOが一堂に介してプロジェクトの紹介を行うような、大規模なイベントも多く開催されています。
EUでICOが盛んなのは、規制が緩かったり国家を挙げて奨励していたり、という理由で、スイス・エストニア・リトアニアです。最近では、OKExとBinanceが本社を移転したマルタでも、ICOが流行っていくのではないでしょうか。

 

COO Alex氏によるプレゼン:ブロックチェーンサービスの将来

ブロックチェーンの仕組み

ビットコインを例にとって説明します。
ビットコインは、実体を持ったコインではなく、ただのトランザクション=価値の移動でしかありません。トランザクションの集まりがブロックに格納され、そのブロックが繋がっている状態なのです。


ビットコインのネットワークには、トランザクションを行うユーザートランザクションの承認を行うノード開発を行うエンジニアの、三つの参加者が存在します。

ユーザーが行ったトランザクションを承認し、ブロックに格納するために、マイナーは膨大なコンピューティングパワーを使い、複雑な暗号を解きます。あるマイナーがいち暗号の解読に成功すると、トランザクションが承認されると同時に、マイナーに報酬が与えられます。また、ビットコインの開発はオープンソースとなっており、不特定多数のエンジニアが絶えずネットワークの改善に貢献しています。


ユーザーがトランザクションを行う際には、秘密鍵公開鍵が必要となります。公開鍵はほぼウォレットアドレスと同じで、そのアドレスから価値を移動させる際に、秘密鍵による署名が必要となります。

分かりやすく言えば、秘密鍵をに、公開鍵をナゲットに例えることができます。なぜならナゲット(公開鍵)から鶏(秘密鍵)を特定することはできないのに対し、逆は可能だからです。資産を守るため、秘密鍵を他人に知られてはなりません。

金融サービスとブロックチェーン

そもそもブロックチェーンの代表的な活用例としては、以下があげられます。

ブロックチェーンの活用例

  • 分散型電子マネー: 価値の保存、支払い手段としての役割を果たす
  • 分散型スーパーコンピューター: 膨大なパワーを必要とする計算や処理などを、世界中に分散したPCのコンピューティングパワーを借りて行う取り組み
  • スマートコントラクト: Ethereumが代表例
  • アセットのトークン化:株式や不動産を証券化し、一定量の価値をトークンに紐付ける

そして、金融サービスにおけるブロックチェーン活用例としては、以下があげられます。

仮想通貨を利用した金融サービス

  • 決済:個人間決済だけでなく、B2Cの取り組み、例えばアプリ内、EC、実店舗に仮想通貨決済を導入する、といった事例も存在する
  • レンディング:冒頭で説明したように、様々なタイプのサービスがある
  • 投資:ICOプラットフォーム、トークン化されたアセットのトレードプラットフォームなど
  • 保険:スマートコントラクトを活用し、コストと時間を削減

このように、金融サービスとブロックチェーンとの相性は良いにも関わらず、

その透明性の高さが却って都合がよくないこと、また最新のテクノロジーに関する専門知識がかけていることから、

一部の金融機関はその活用にあまり乗り気ではありません。

そこで、MoneyTokenが金融機関に代わり、ブロックチェーンを活用した今までになくフレキシブルな融資サービスを提供します

  

従来のローン
  • 審査や諸手続きに時間とコストがかかる
  • 信用スコアが重視されるため、本当に融資を必要としているがスコアが低い人には不利
  • 国・地域によって利息の違いがある
ãâãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ
 
MoneyTokenが提供するローン
  • スマートコントラクトによって即時自動貸付を実現
  • 仮想通貨の価値が担保となるため、最低限のAMLやKYCは行うものの、信用スコアは必要なし
  • 世界中どこでも同じ利息で融資を行う 

 

おわりに

今回はMoneyToken自体の紹介よりも、仮想通貨・ブロックチェーン一般、金融サービスにおけるブロックチェーンの活用といったジェネラルな話が多く、初心者の方にもとっつきやすい内容だと感じました。トークンセール中のICOの宣伝を日本ですること自体、法規制の面からはグレーなので、このような構成にしているのかな、とも感じました。

MoneyTokenに関して、私はICOプロジェクトのFIATへの需要に応えられる点に注目しています。事業推進のためにすぐ現金が欲しいけれど、ICOで調達したETHを今は売りたくない、という時、MoneyTokenで最大100万ドルまで融資を申し込むことができます。もし2017年序盤にICOをしたプロジェクトが、MoneyTokenのようなサービスを利用し、ETHを全く売らずに済んだならば、今頃資産額がものすごいことになってそうですね!笑

 

それでは今日はこの辺で!

 

↓読者登録&Twitterフォローしていただけると嬉しいです↓