身在东京,心在上海。

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こじらせ女子大生が暗号通貨・ブロックチェーンや中国についてゆるーく語ります。

おさえておくべき中国ブロックチェーン業界のキーパーソン

こんにちは、こじらせ女子(@icotaku_utgirl)です。

中国は、世界の中でもかなり早くからビットコイン愛好家・投資家のコミュニティが形成された国であり、2016年には世界最大級のビットコイン取引市場およびマイニング市場となりました。ICO禁止や取引所の閉鎖が命じられた2017年9月以降も、パブリックプロトコル、BaaS、ウォレット、取引所など様々な業態が繁栄を続け、中国のブロックチェーン業界は現在に至るまで世界から高い関心を集めています。
そんな中国ブロックチェーン業界の発展を担い、今でもその中枢に君臨しているのが、「币圈大佬(界隈の大御所)」と呼ばれるキーパーソンたちです。彼らのバックグラウンドや特徴を押さえておけば、中国関連のニュースをより深く理解し楽しめること間違いなしです
この記事では10名のキーパーソンを一挙に紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

李笑来

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自称「ビットコイン大富豪」で、ファンド・INBlockchainのCo-Founder。元々英会話スクール・新東方の教師として教鞭をとり、英語教育に関する著作を発表していたが、2011年からビットコイン投資をはじめ、ビットコインエバンジェリスト、およびエンジェル投資家として精力的に活動。ビットコイン保有枚数は6桁(位数は1)と言われるほどである。彼が率いるINBlockchainは、杭州の官民共同ブロックチェーンファンドの運用にも関わっている。

郭宏才(Chandler Guo/宝二爷)

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ブロックチェーンファンド・BitAngelのFounder。元々は山西省の牛肉加工業者で営業部門の責任者を務めていた。営業を学ぶため北京に出てきたものの、思いがけずビットコインに熱中することになり、2014年には内モンゴルに世界最大級のマイニングファームを建設。2016年、ダボス会議に招待された折にはTシャツに短パンというカジュアルな出で立ちで現れ、スーツ姿の伝統金融出身者たちに向かって演説を行ったことが話題となった。2017年には良質なICOプロジェクトの育成を目的としたサロンである「黄埔军校(孫文が広州に設立した陸軍養成学校になぞらえた命名)」を主催、9月にICO禁止令が出されるまで精力的に活動を行った。BitAngelを通じてブロックチェーン事業投資も行う。

赵东(Dong Zhao/黑庄东・东叔)

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中関村のGarage Cafeのオーナー兼エンジニア、DFund Founder。天気情報アプリ開発会社を企業、事業が軌道に乗り売却に成功した後、北京・中関村のカフェ・Garage Cafeの経営に参加。Garage Cafeに集まる起業家たちに対し無料で技術面の指導を行い、自らも事業投資をしていた。やがて李笑来郭宏才などのビットコイン愛好家たちもカフェに集まるようになり、彼らの影響で赵东自身もビットコイン投資に熱中、李笑来の勧めもありGarage Cafeにビットコイン決済を導入したほどである。他にも中国各地にマイニングファームを所有したり、DFundを設立してICO投資を行うなど、幅広い分野で活動。

沈波(Shen Bo)

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大手ブロックチェーンファンド・Fenbushi CapitalのFounder。伝統金融の出身で、証券投資やヘッジファンドなどの領域に豊富な知見を持つ。BitSharesの前身・Invictus Innovation Incorporatedに参画した後、2015年7月に万向グループ(1969年に設立された老舗の自動車部品メーカー)の肖风およびVitalikと共同でFenbushi Capitalと万向ブロックチェーン実験室を設立。Fenbushi Capitalを通じてblock.oneやCircle、Dfinity、Polkadotなど多数の名プロジェクトに投資。

吴忌寒(Jihan Wu)

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マイニング機器世界最大手・BITMAINのFounder&CEO。北京大学を卒業後投資会社に務めていたが、2011年頃からビットコインに熱中し、ブロックチェーンメディアの8BTCを創業。その後2013年にBITMAINを創業、AntMinerシリーズを主力製品に世界各地に事業を展開、一時期評価額150億ドルとも言われるほどにまでBITMAINを成長させた。中国で最多のビットコインを持っているのは李笑来との説が主流だが、吴忌寒こそ最大のホルダーなのではないかという噂も存在するほどである。

赵长鹏(ChangPeng Zhao/CZ)

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世界最大級の取引所・BinanceのFounder兼CEO。愛称の"CZ"は、中国語名"Changpeng Zhao"からつけられている。カナダの大学を卒業した彼は日本で東京証券取引所のオーダーマッチングシステム開発に携わった後、起業やウォレット開発会社を経て、OKCoinの設立に関わる。OKCoinを一年で退職し、Binanceを創業。創業から半年間で、出来高ランキングトップ3に入る世界最大級の取引所に成長させる。2018年2月にForbsが発表した暗号通貨業界の富豪ランキングでは3位にランクインし、Forbs紙の表紙を飾った。

何一(He Yi)

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BinanceのCo-Founderで、CZと並ぶBinanceの看板的人物。美術の教師としてキャリアをスタートし、その後旅行番組のMCを務めた彼女は、2014年にOKCoinの創業メンバーとして電撃的な業界デビューを果たした。OKCoinではVice Presidentとして中国国内市場での拡大に貢献。OKCoin退職後は動画SNSを手がけるユニコーン企業・一下科技に勤めたが、2年も経たないうちにBinanceのCMOとして再び暗号通貨業界に復帰。中国では"币圈一姐(暗号通貨界隈のお姉さま)"として親しまれている。

李林(Leon Li)

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世界最大級の取引所・HuobiのCo-Founder&CEO。清華大学大学院を卒業した彼はオラクル社に務めた後、SNSや共同購入サイトを相次いで創業。一方で2011年頃からビットコインにも注目し始め、2013年にHuobiを創業。創業から1年以内にシリーズAでZhen FundやSequoia Capitalなどから資金調達を行い、Huobiを国内最大の取引所へと成長させることに成功した。

杜均(Du Jun)

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世界最大級の取引所・Huobi Co-Founder、中国の大手ブロックチェーンメディア・金色財経のFounder&CEO、およびブロックチェーンファンド・Node CapitalのFounder&CEO。父親の影響で幼少期からお金に対する執着が強かった彼は、中学生の頃からオンラインゲームで装備を売るなどして小遣い稼ぎをしていたという。大学を中退し一度は飲食店でアルバイトをする日々を過ごすも、縁あってSNSを開発するIT企業に就職。なおこの企業は後にTencentに買収されることになる。2013年、李林らとともにHuobiを創業、1年ほどCMOを務めた後、メディア・金色財経とファンド・Node Capitalを創業。Huobiを離れた今もその大株主であり続けている。

徐明星(Star Xu)

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世界最大級の取引所・OKExおよびその前身であるOKCoinのCo-Founder&CEO。北京大学や清華大学に次ぐ名門校・中国人民大学を卒業、同校修士課程を中退後、Yahoo中国支部に勤める。その後2007年にオンライン文庫サービスを創業、CTOとして同社をフォーチュン・グローバル500にまで成長させる。2013年にはOKCoinを創業、Tim Draperらから資金調達を行い、国内最大の取引所へと成長させた。しかし最近では、OKExの度重なるシステム障害で損失を被った投資家が徐のもとに押し寄せたり、2018年9月には詐欺に関わったとして徐自身が上海警察に拘束されたりと、何かと業界を騒がせる存在でもある。

まとめ

いかがでしたでしょうか。いずれの人物もビットコイン取引、そして取引所やマイニングのような、上げ相場において非常に高い収益を見込める事業で財を成し、次第に裾野を広げていったことがわかります。
一方で、この10名の中には北京大や清華大のような最高学府出身の連続起業家もいれば、伝統金融出身者もおり、そして元地方の食品加工業者や元番組MCのようなIT業界には非常に珍しいバックグラウンドを持つ者もいます。このような違いは彼らの事業方針から普段の言動にまで現れており、それを踏まえて中国ブロックチェーン業界の動向を追っていくのも面白いのではないでしょうか。

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